【イベント開催レポート】
「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」
オープニングセレモニー/建築家 隈 研吾 氏 特別講演 開催
中心市街地に新たなコミュニティ施設が誕生
このたび、岩手県陸前高田市(陸前高田市高田町字鳴石42-5 市長:戸羽 太)と一般財団法人 日本アムウェイ財団(東京都渋谷区宇田川町7-1 評議員会長:ピーター・ストライダム)は、当財団の取り組む「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」の一環として、新たなコミュニティ施設「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」オープニングセレモニーならびに建築家 隈 研吾氏による完成記念 特別講演を2020年1月26日(日)に開催いたしました。
当財団は、2011年3月の東日本大震災によって失われたコミュニティにおける人と人との絆を取り戻すため、東北復興支援プロジェクト「Remember HOPE」のもと、被災地3県(岩手、宮城、福島)のコミュニティ施設の建設とチャリティイベントの開催を通して、地域の人々が集う場所と機会の提供を行う活動を続けています。これまでに4棟のコミュニティハウスを宮城県南三陸町、福島県相馬市、岩手県野田村、大槌町に建設しました。今回で5棟目のコミュニティハウスとなります。
この「陸前高田アムウェイハウスまちの縁側」には、市が掲げる「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」のもと、地域活性化の拠点として、誰もが気軽に集える場所となるようにとの想いが込められています。また当施設は、国立競技場の設計に携わった隈 研吾氏により、訪れる人たちが陸前高田の歴史や文化を感じられるよう、気仙大工の卓越した技術と地元の気仙杉を生かした親しみやすい建物として完成し、展望デッキからは陸前高田を一望することができます。さらに内装は、ファッション・テキスタイルブランド minä perhonen(ミナ ペルホネン)皆川 明氏のテキスタイルが施された温かみのある優しいインテリアを使用しています。
第一部のオープニングセレモニーでは、先ず日本アムウェイ財団 評議員会長 兼 日本アムウェイ合同会社社長 ピーター・ストライダムより「この壮大で美しい構造は、陸前高田の人々に対する敬意を表しています。当施設は今後何十年も、地域の”伝統”の象徴、そして力強い”未来”の象徴として地域の皆さまを見守っていくことでしょう」とご挨拶いたしました。
続いて、陸前高田市長 戸羽 太より、「陸前高田市が目指す”ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり”を、体現することができました。壁も分け隔てもなく、ここに訪れる皆が「仲間」だと感じられる施設として出来上がり、まさに感無量です」と感謝の言葉を述べました。
設計を手掛けた建築家 隈 研吾氏からは、「学生時代から気仙大工の技に興味があり、いつか共に仕事がしたいと思っていました。この施設は、木材を巧みに重ね合わせて庇を支える日本を誇る気仙大工独特の技法が使われています。東北の中でも、一番暖かい場所のひとつとなったと思います」とコメントをいただきました。
内装に関わったファッション・テキスタイルブランド minä perhonen 皆川 明氏からは、「日本各地のテキスタイルを使用したため、全国の職人が集った施設ともいえます。これからどんな人々が、喜びを持ってここで過ごしていくのだろうと考えるとワクワクします」とお話いただきました。
最後に、在札幌米国領事館 総領事Andrew Lee(アンドリュー‣リー)氏からは、「地域の方にとって”つながる場”、”希望が生まれる場”、”伝承の場”となり、様々な活動を通して皆さまと共に当施設が成長することを願います」とスピーチがあり、ご参加いただいた関係者約70名と共に、華々しいオープニングを飾りました。
第二部では、建築家 隈 研吾 氏による完成記念 特別講演が、陸前高田市コミュニティホール シンガポールホールで開催され、ホール満員の聴衆を前に「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側を通した陸前高田の復興と未来について」をテーマに、プレゼンテーションを行いました。
隈 研吾氏からは「地域の皆さまとこの施設をどのように利用していくかということを何度も相談した結果、とても明るく開放的な建物が完成しました。この「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」をきっかけとし、地域の人々がこれからさらに強い絆でつながっていってもらえたら嬉しいです」と語られました。
更に、「コミュニティの再生と高田の未来」と題したパネルディスカッションでは、隈 研吾氏ファシリテーションのもと、陸前高田市長 戸羽 太、入居事業者4団体(子育て支援施設を運営する「NPO法人きらりんきっず」、障がい者就労支援「はぴなろカフェ」を運営する社会福祉法人燦々会「あすなろホーム」、「くらし応援相談」を運営する「陸前高田市社会福祉協議会」、観光物産案内センターを運営する「陸前高田市観光物産協会)との対談が実施され、東日本大震災から約9年が経過した現状と、今後のまちづくりへの熱い思いが語られました。
■東北支援プロジェクト「Remember HOPE」の歩み
2011年3月の東日本大震災の被災地復興支援のもと、人と人との絆を取り戻すための活動として、日本アムウェイ合同会社が2012年に開始した社会貢献プログラムです。2013年10月1日、透明性をもって長期的な支援を行うため、「一般財団法人 日本アムウェイ財団」を同社内に設立。被災地3県(岩手、宮城、福島)のコミュニティ施設の建設とチャリティイベントの開催を通して、地域の人々が集う場所と機会の提供を行う活動を続けています。これまでに4棟のコミュニティハウスを宮城県南三陸町、福島県相馬市、岩手県野田村、大槌町に建設。今回の「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」は5棟目となります。6棟目の「気仙沼アムウェイハウス 拓(ヒラケル)」は、今年春頃グランドオープン予定。
■「一般財団法人 日本アムウェイ財団」の概要(旧:一般財団法人 日本アムウェイOne by One 財団)
所在地: | 東京都渋谷区宇田川町7-1(日本アムウェイ合同会社内) |
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設立日: | 2013年10月1日 |
評議員会長: | ピーター・ストライダム |
代表理事: | 池部カンナ (2019年11月11日付 就任) |
活動内容: | 1.コミュニティハウス建設、貸与、管理 2.地域交流のためのイベント企画運営 3.被災地支援のためのチャリティ募金活動 4.その他、上記目的を果たすために必要な事業など |