アムウェイ(Amway)の生まれた街
アムウェイは1959年にミシガン州第二の都市、グランドラピッズ市の隣にあるエイダという静かな街で誕生しました。
アムウェイがわずか50年の間に世界58の国と地域に広まり、7000億円以上の売上高を誇るグローバル企業に成長する間、その中心地であり続けたアムウェイ誕生の地から、足跡を紹介します。
アムウェイと共に発展
エイダの隣に位置するグランドラピッズ。 18世紀にオランダ系移民が入植し、家具の街として栄えた歴史ある街でしたが、20世紀中盤以降は、アメリカの産業構造が変わり、衰退を余儀なくされていました。
そこへ、アムウェイが彗星(すいせい)のごとく登場。その成長に合わせるように街は息を吹き返し、いまやアムウェイ創業ファミリーの寄付や支援によって設立された公共施設が10件以上立ち並ぶ、"アムウェイの街"としてかつての活気を取り戻しています。
アムウェイゆかりの建物が点在
グランド川沿いにある「アムウェイ・グランドプラザホテル」は、1981年にアムウェイが買い取り、引き継いだ格式ある老舗ホテルです。創立者ジェイとリッチが「いつかここに泊まりたい」とあこがれたホテルであり、2人の郷土への思いを象徴する建物といえます。
また、2人は美術館や大学への寄付のみならず、疾病研究のためのヴァンアンデル研究所、こどもの医療を推進するヘレン・デヴォス小児病院、クック=デヴォス医療訓練施設など、人びとの健康にかかわる分野に大きく貢献。
こうした取り組みの結果、グランドラピッズは“医療・バイオの街”へと様変わりし、次世代産業の中心地として全米の注目を集めています。
アムウェイ・グランドプラザホテル
1913年に創業した4つ星ホテル。ロビーの金箔天井は創業当時、世界最大といわれた豪華なもので、1925年米国のホテルトップ10に選ばれた歴史を持つ老舗です。
ヘリテージヒル地区
19世紀に構造されたビクトリア様式の屋敷が1000軒以上立ち並ぶ美観保護地区。
住人によって丁寧に補修されながら、今も大切に住み継がれています。
ヘレン・デヴォス小児病院
リッチ・デヴォスの妻ヘレンの名を冠した、西ミシガン州唯一の小児専門病院。
米国最大級の小児科センターでは、毎年1200人の疾患を持つ新生児を治療しています。
デヴォスプレイス
街で最大のコンベンションセンター。
国際会議や学会、演奏会、演劇などさまざまな催しが毎日開かれています。
ヴァンアンデル研究所
ジェイ・ヴァンアンデルの寄付により設立された、がん・神経分野の先端研究所。現在、ここを中心にヘルスサイエンスパーク建設が進んでおり、米国を代表する医療・バイオの教育・研究の推進役となっています。