「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」
世界的建築家、隈 研吾氏による
コミュニティ施設「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」設計デザイン発表会
~隈氏「“職人の技術“、“自然との調和“など東北の素晴らしい文化を守りたい」と熱く語る~
一般財団法人 日本アムウェイ財団(東京都渋谷区宇田川町7-1 代表理事:佟 嘉楓)は、当財団の「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」の取り組みとして、新たなコミュニティ施設「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」の設計デザイン発表会を10月27日(金)に開催いたしました。
「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」は、2011年3月の東日本大震災の被災地復興支援のもと、人と人との絆を取り戻すための活動として、日本アムウェイ合同会社が2012年に開始した社会貢献プログラムです。2013年10月1日、透明性をもって長期的な支援を行うため、「一般財団法人 日本アムウェイOne by One財団(現:一般財団法人 日本アムウェイ財団)」を設立しました。被災地3県(岩手、宮城、福島)のコミュニティ施設の建設とチャリティイベントの開催を通して、地域の人々が集う場所と機会の提供を行う活動を続けています。これまでに4棟のコミュニティハウスを宮城県南三陸町、福島県相馬市、岩手県野田村、大槌町に建設しました。今回で5棟目のコミュニティハウスとなります。
本発表会では、一般財団法人 日本アムウェイ財団、ピーター・ストライダム 評議員会長の挨拶から始まり、「5棟目のコミュニティハウスを陸前高田に建てることになり、Remember HOPEはその活動を発展させることになります。」と本プロジェクトの前向きな展望についてコメントしました。その後、一般財団法人 日本アムウェイ財団、佟嘉楓 代表理事より「Remember HOPE 東北復興支援プロジェクト」の背景、活動内容を報告し、「復興にはコミュニティの再生が不可欠であり、Remember HOPEは人と人が集う場所を創出してきました。コミュニティハウスではおもてなし講座を始めとする様々なイベントやボランティア活動を開催して、地元の方々に交流の場を提供しています。」と本プロジェクトが人と人との絆を取り戻すために、どのように貢献しているかを発表しました。続いて登壇した陸前高田市、戸羽太市長からは、陸前高田市に新たに建設されるコミュニティハウスに対し、「希望を持たせてもらっています。市がかかげる「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」のもと、私たちは誰もが人生を謳歌できる、そしてもう一度希望を持てるまちづくりを目指しています。コミュニティハウスが希望を取り戻す象徴になる建物になって欲しいです。」と期待の言葉が寄せられました。
また、本コミュニティハウスの設計デザインを手掛ける世界的建築家、隈研吾氏が登壇し、東北に対する想いおよび設計デザイン・コンセプトについてプレゼンテーションを行いました。東北に対しては「地域の持っている自然との繋がりの深さと、レベルの高い職人が一体になった強いコミュニティをつくってきたのが東北であり、そんな東北の復興をお手伝いしたいと思って本プロジェクトに参加しました。」とコメントしました。加えて、本コミュニティハウスの設計デザイン・コンセプトに関しては「日本大工の技術の中でも特出している気仙大工の技術や、気仙杉等の地元の素材をふんだんに使っています。その中で見た目の美しさはもちろん、サステナビリティやコミュニティ作りによりよい環境となるよう意識しました。また、縁側空間の延長線上には海があり、陸前高田の象徴でもある海と陸をつなぐ一つのゲートをイメージしました。」と語るなど、「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」に対する熱い気持ちとこだわりを語っていただきました。
【「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」設計デザイン発表会、登壇者コメント】
■一般財団法人 日本アムウェイ財団 評議員会長 ピーター・ストライダム
私たちはこれまで4棟のコミュニティハウスを建ててきました。
このたび、陸前高田に5棟目を建てることになり、Remember HOPEはその活動をさらに発展させることになります。Remember HOPEに込められた「希望を忘れない」というメッセージを、陸前高田とパートナーシップを結ぶことで、地元の人たちに伝えて参ります。
■一般財団法人 日本アムウェイ財団 代表理事 佟嘉楓
真の復興にはコミュニティの再生が必要です。これまで様々なイベントを通じて、人と人との繋がりを創ってきました。今では地元の方々自らが、コミュニティハウスを利用してワークショップを行うなど、行動に前向きな変化が起こっています。私たちは、不屈の精神で立ち上がり復興への道を歩んでいる方々の力になっていきたいです。
■陸前高田市 市長 戸羽太
私たちは「ノーマライゼーションという言葉がいらないまち」を目指しています。今回のコミュニティハウス建設を通して、私たちは誰もが人生を謳歌できる、そしてもう一度希望を持てるまちづくりを目指します。このたび偉大な建築家である隈先生と日本アムウェイ財団様にご協力いただきましたこと、大変感謝しております。
■建築家 隈研吾
東北の魅力である自然と人々の関係性の深さ、レベルの高い職人をこれからも守っていきたいという思いがあり、今回はお手伝いさせていただき光栄です。陸前高田アムウェイハウス(仮称)には復興に必要となるコミュニティが、一つ屋根の下に集まっています。またこの大きな屋根はスロープから上ることができ、陸前高田の海を眺められる展望台にもなります。質の高い気仙杉を代表する現地の素材をふんだんに使いました。
■建築家 隈 研吾 氏 プロフィール
建築家、隈研吾建築都市設計事務所主宰、東京大学教授。「新国立競技場整備事業」、パリ「サン・ドニ駅」「ヴィクトリア&アルバート ミュージアム ダンディー」など、国内外で大規模プロジェクトが進行中。おもな近作にローザンヌ「スイス連邦工科大学」「中国美術学院杭州民芸博物館」「ダリウス・ミヨー音楽院」「FRACマルセイユ」「ブザンソン芸術文化センター」「富山市立ガラス美術館・図書館」「豊島区庁舎」「九州芸文館」「歌舞伎座(第五期)」など。『自然な建築』『小さな建築』(以上、岩波書店)、『建築家、走る』(新潮社)など著書多数。全米建築家協会ベネディクタス賞、日本建築学会賞、村野賞、仏エネルギー・パフォーマンス建築賞など国内外の受賞多数。1954年生まれ。
■陸前高田アムウェイハウス(仮称)概要
所在地:岩手県陸前高田市高田町
敷地面積:約2,000平方メートル
■完成までの予定 ※各日程につきましてはあくまでも予定であり、変更になる可能性があります。
2017年
10月:「陸前高田アムウェイハウス(仮称)」設計デザイン決定
2018年
春頃:着工
年内:完成予定
■東北支援プロジェクト「Remember HOPE」の歩み
2011年3月の東日本大震災の被災地復興支援のもと、人と人との絆を取り戻すための活動として、日本アムウェイ合同会社が2012年に開始した社会貢献プログラムです。2013年10月1日、透明性をもって長期的な支援を行うため、「一般財団法人 日本アムウェイOne by One財団(現:一般財団法人 日本アムウェイ財団)」を同社内に設立。被災地3県(岩手、宮城、福島)のコミュニティ施設の建設とチャリティイベントの開催を通して、地域の人々が集う場所と機会の提供を行う活動を続けています。これまでに4棟のコミュニティハウスを宮城県南三陸町、福島県相馬市、岩手県野田村、大槌町に建設。今回の陸前高田市は5棟目となり、世界的に活躍する建築家、隈 研吾 氏が建設デザインを担当。
■Remember HOPEプロジェクト関連の受賞歴(2016年)
- 「Remember HOPE 浪板海岸ヴィレッジ(大槌アムウェイハウス)」グッドデザイン賞
- 日本フィランソロピー協会のフィランソロピー大賞企業賞
- パブリックアフェアズアジア(Public Affairs Asia)のゴールド・スタンダード・アワード社会貢献プログラム トップ3選出
■「一般財団法人 日本アムウェイ財団」の概要(旧:一般財団法人 日本アムウェイOne by One財団)
所在地:東京都渋谷区宇田川町7-1(日本アムウェイ合同会社内)
設立日:2013年10月1日
代表者:佟 嘉楓(日本アムウェイ合同会社 渉外部 部長)
活動内容:
1.コミュニティハウス建設、貸与、管理
2.地域交流のためのイベント企画運営
3.被災地支援のためのチャリティ募金活動
4.その他、上記目的を果たすために必要な事業など